みなさんこんにちは!
今回は意外と知られていないギターの間違った3つの管理法を紹介していきたいと思います。
ギターは間違った管理をすると取り返しのつかなくなることも・・・
しっかり勉強してギターを最善の状態に保ちましょう!
それではいってみましょう!
やってはいけない管理法1:湿度の極端な部屋に置く
湿気が多かったり、あるいは乾燥しすぎていたり・・・
部屋の湿度が極端なこと、これがギター管理の中で一番やってはいけない事です。
というのもギターの大部分は木で構成されています。
なので、乾燥しすぎていると木材が収縮して反ったり浮いたり、
最悪の場合はボディにひびが入ってしまうこともあります。
逆に湿気が多すぎるときは木材が膨張して柔らかくなり、曲がりやすくなることも。
また、金属パーツが錆びやすくもなります。
ではどのくらいの湿度がいいのかというと、大体40~50%くらいとされています。
とはいえ四季の色濃い日本で湿度を維持するのが不可能に近いことも事実。
ということで筆者がおすすめする管理法は、
ギターをケースに入れて保管する、です!
外気の湿度がどれだけ変動したとしてもギターケース内の湿度はほぼ一定に保たれます。
なので、ケースの中の湿度を40~50%にしてからギターをしまってあげればばっちりです!
ちなみにケースの湿度を調整するときは、
湿度調整材という高湿度時には湿気を吸収、乾燥時には水分を放出するアイテムを使うと便利ですよ!
やってはいけない管理法2:弦を緩めない
ギターにピンと張った弦、弾かない時には緩めてあげないと大変なことになるかもしれません。
というのも弦がピンと張った状態でネックにかかる力は、
エレキギターで40kg、アコースティックギターでは70kgにもなるんです!
日本は比較的湿度の高い気候なので、先ほど説明した通り木材が柔らかくなりやすいです。
その状態でネックに力が加わると順反りするリスクが跳ね上がります。
*順反り・・・弦に対して弓なりにネックが曲がり、弦高が高くなる現象。
弦高が高くなると弾き心地が変わってしまいますし、直すにも専門的な知識が必要になります。
と、順反りだけでも弦を緩めないリスクはわかっていただけると思いますが、
弦を緩めないことによる弊害はそれだけではありません。
弦を緩めないことによるもう一つの弊害、それは弦のテンション感が変わってしまう事です。
*テンション・・・弦の張り感、弾いたときの弦の硬さ
弦を緩めないとネックに力がかかることは説明しましたが、
当然この力は張られている弦にもかかっています。
なので、弦を緩めないと張られた弦は強い力に引っ張られて伸びていきます。
そうなるとテンションが低くなっていき、倍音の抜け方やキラキラした音が失われていきます。
それを防ぐためにも、保管する際は1音半から2音ほど弦を緩めるようにするといいですよ!
忘れがちな弦のお手入れ
ついつい忘れてしまいがちですが、弦を緩めた後はしっかりと弦をクロス等で拭くようにしましょう。
人の手は垢や汚れがいっぱいです。
触った後拭かずに戻してしまうと弦がサビてしまう可能性があるので、
なるべくしっかりとクロスで汚れや垢を拭きとるようにしましょうね!
やってはいけない管理法3:ギターを壁に掛ける
これは一部の人向けにはなってしまいますが、
部屋が手狭でスタンドなどにギターを置けず、ギターハンガー(もしくは自作の壁掛けなど)を使って壁や本棚に吊るしている人が多々います。
確かに楽器店などでは吊るしての管理が行われていますし、見栄えが良いのでついこの保管をしたくなる気持ちも分かりますが、
この管理方法、自宅で行うには本当に危ないです!
まず当たり前ですが、地震などで振動があり、かけている本棚や棚が倒れればギターは床に落ちます。
これはどれだけ強固に補強しても必ず付きまとう欠点です。
普通のスタンドならまず倒れませんし、倒れたとしても精々ギターの全長分だけです。
しかし壁から落ちるとなれば相応の衝撃です。
傷がついた程度で済めばいいですが、最悪ネックからぽっきりと折れてしまう可能性も・・・
しかも壁掛けの危険性はそれだけではありません。
壁掛けのギターハンガーにもさまざまあるので一概には言えませんが、
もしも壁掛けがネックとヘッドの境目くらいで支える構造の場合、
当然吊り下げているので、ギターの重みはボディとネックの接合部分に負荷として残ってしまいます。
これは重いギターであればあるほど負担になり、これだけで折れるとは流石に言いませんが、
ネックとボディの接合部分が弱くなる可能性は否定できません。
実際に私の友人から、壁掛けでギターを長い間放置していたらネックがボディから若干浮いた感じになってしまったという話を聞いたこともあります。
以上の理由から個人的にはあまり壁掛けのギター保管はおすすめできません。
どうしても場所がなく壁掛けにするしかない場合は、
なるべくボディ側にも接点を作り、ギター全体をしっかりと壁に固定できるものを選ぶようにしましょう!
用意できるならギターケースを使おう!
管理法1でも紹介した通りギターの最適な管理法はギターケースに入れておくことです。
スタンドは壁掛けのように落ちる心配がない点で優秀ですが、同じくネックに負担がかかることが若干の欠点です。
なので、ギターへの負担を極力減らすのであればギターケースに入れるのが最善です。
ですが同じく管理法1で紹介したように湿度を適切に維持することも重要なので、
ハードケースで管理する場合は除湿剤を使用するようにしましょう。
やってはいけない管理法まとめ
やってはいけない管理と、その対策をまとめると、
湿度の極端な部屋に置く
- 湿度が低い
- 乾燥して木材が収縮し反る、浮く。最悪の場合ボディ割れも・・・
- 湿度が高い
- 木材が軟化し、膨張。曲がってしまうことも・・・
- 解決法
- ケースの中の湿度を40~50%に調整し、ケースの中に保存しよう!
弦を緩めない
- 弦を緩めないと、ネックと弦自身にエレキで40kg、アコギで70kgの力がかかっている
- 力がかかっているとネックは順反りする
- 力がかかると弦はテンション感が低くなる
- 解決法
- 保管するときは1音半から2音弦を緩める!
ギターを壁に掛ける
- 地震などでギターが床に落ちることが・・・
- ネックとヘッドの境目で支える構造の場合、その部分とネックとボディの接合部に負担がかかる
- 解決法
- ネックとヘッドの境目以外にも、ボディに支点がある構造のギターハンガーを使う!
これらの管理はやってしまいがちな間違いなので、
身に覚えがあった人はしっかりと解決法を実践するようにしてくださいね!
特に弦を緩めるのはサボりがちな作業なので、
定期的に記事を見直すなどして意識付けするようにしましょうね!
それではよいギターライフを!
ご覧いただきありがとうございました!