みなさんこんにちは!
今回はコードをきれいに弾くための7つのコツを紹介していきたいと思います!
コードがきれいに鳴らないという悩みには、
- コードストロークがうまくいかない
- コードがうまく押さえられない(力が足りない)
- 音がビビる
など沢山のパターンがあります。
そんな沢山の症状も、この7つのコツを実践するだけであっという間に解消されますよ!
コツはどれも分かりやすく簡単なものばかりなので、初心者の人も安心してくださいね!
コードをきれいに弾くコツの中にはギターソロなどの単音弾きにもそのまま生かせるコツもあるので頑張って習得していきましょう!
それではいってみましょう!
よくある勘違い
コツを紹介する前に初心者の方が抱えがちなよくある勘違いを説明します。
コードチェンジの最初のコードが鳴らない
初心者の方が勘違いしていることがあるのがこれなんですが、
↓↑↓↑↓↑↓↑というリズムパターンがあるとします。
このリズムパターンでAm、Em、C、Gとコードチェンジをしていく時、
Amの最後の↑を弾いた後、次のEmの↓が間に合わない、うまく鳴らないと悩む方がいます。
これの解決法ですが・・・結論から言うとありません!
何度も練習すればちょっと不自然なくらいでコードチェンジできるようにはなりますが、
上手いギタリストはもっと別の方法で解決しています。
その方法とは・・・ズバリ、コードチェンジに開放弦をはさむことです!
さっきの例で説明すると、Amの最後の↑の後のEmの↓を何も押さえない開放弦にしてしまう、という事です。
つまり↑Amから↓開放弦、そして↑Emと繋がるわけです。
こうすることで押さえた状態からすぐに次のコードを押さえるのではなく、
一度指をフリーにしてから押さえられるので次のコードチェンジ(Am→Em)が間に合うという事ですね。
まあ開放弦をはさんではいるので間に合ってないと言えば間に合っていないのですが笑
コードとコードの間に開放弦をはさむと音のつながりがおかしくなるんじゃないかと思う人もいると思いますが、
実際にやってみるとほとんど気にならないことがわかると思います。
少しの違和感も気になる人は開放弦における6弦、5弦の低音域が原因なので、
高音域のみを弾けば違和感はなくなると思います!
ということでコードチェンジでコードをうまく鳴らすには、開放弦をはさむのがコツですよ!
技術編
技術編では指の位置や押さえ方のコツを説明していきます!
ここで紹介するコツはコード弾き以外でも役に立つので必ず習得しましょう!
コツ1:フレットすれすれで押さえる
コードを押さえるときにきれいに鳴らない・・・
という悩みの大半が「フレットすれすれを押さえること」で解決します!
基本コードがうまく鳴らない時って音が出ないか音がビビったようになるかの二種類しかないと思います。
その中で音がビビっている時に重要なのがこのコツ。
コードを押さえるときにヘッド側(ペグがある方)に寄せて押さえてしまうと、
音がビビりやすくなります。(Cコードなどの1フレット目を使うコードで特に顕著です。)
なので、1フレットを押さえるのであれば2フレットギリギリのところを押さえるようにしましょう!
とはいえ指の太さや長さによって厳しい場合もあるので、あくまで意識することが大切だと思いましょう!
コツ2:セーハは角度を使って押さえる
次はセーハ(またはバレーともいう)、複数の弦一本の指で押さえる時のコツです!
初心者の壁と言われるFコードなどのバレーコードもこのセーハが難しくて弾けないという人が多いはず。
(ちなみに一本の指で複数の弦を押さえる時はセーハ、セーハして押さえるコードはバレーコードと呼ぶことが多いです。なぜかはわかりませんがセーハコードとは言いませんね)
そんな症状を解決するコツが、この「角度をつけて押さえる」というコツです!
具体的には人差し指の腹の方で押さえるのではなく、左側に指を傾けながら押さえるという事です。
これにより力がかかりやすくなり押さえやすくなります!
後は個人的に感じた利点ですが、セーハで音が出ない時は指の関節の間に弦が入り込むことでうまく押さえられないことが多いので、
指を傾けることで関節の間のくぼみに入り込むことがなくなるという利点もあるのかなと考えています!
人によっては指の側面を軽くアーチ状に曲げた方が押さえやすいと感じる人もいるようなので、
角度をつけただけでは押さえられない人はアーチ状に曲げるのも試してみるといいかもしれませんよ!
後はコツ3との連動になりますが、どうしてもセーハ出来ない時は親指をなるべく下げるようにしてみてください。
正面から見た時に手の甲が見えるくらいまで親指を下げていくと押さえやすいと思いますよ!
どうしても弾けない時は代理コードを使おう
コツ2でセーハのコツを紹介しましたが、すべて試してみてもできない!という事もあると思います。
その場合はセーハはすっぱりあきらめて代理コードを使いましょう!
代理コードというのは、音楽理論的にいうと元々のコードを構成している音のうち、
二つ以上の構成音を含んでいる別のコードのことです。(一部の例外コードを除く)
・・・と言われてもよくわかりませんよね笑
響きの似た別のコード、と簡単に理解していれば大丈夫です!
例を挙げると・・・
- Fコードの構成音:ファ、ラ、ド
- Dmコードの構成音:レ、ファ、ラ
このようにFとDmはファとラの音が同じなので、お互いがお互いの代理コードになるわけです。
なので、曲中に出てきたFコードが弾けなければDmコードを代わりに弾いてしまえばいいんです。
初心者のうちはコードの構成音なんて気にしたことないと思うので代理コードは検索しなければ分からなくて面倒だとは思いますが、
バレーコードがどうしても弾けない時は代理コードを使うのも一つの手ですよ!
(代理コードでも響きに違和感があることもたまにあるので、その都度自分の耳で確かめるのは忘れちゃダメですよ!)
コツ3:親指の位置に注意する
「親指の位置に注意する」というのはすべてのコードを押さえるときに共通するコツです。
コードを押さえる時、親指は基本ネックの裏側にあると思います。(AコードやCコードなど親指でミュートする場合は別ですが)
ではバレーコード(FコードやBコード)を押さえる時とGコードを押さえる時を考えてみてください。
ギターが手元にある方がわかりやすいので、よかったらギターをもって試してみてください。
バレーコードだと親指が縦に低く位置している方が押さえやすく、
Gコードだと少し斜めに、バレーコードの時より高い位置にある方が押さえやすくないですか?
この例はあくまで僕の感覚ではありますが、一人一人コードによって押さえやすい親指の位置があるはずです。
その位置を見つけて押さえることでコードが押さえやすくなり、
コードチェンジのスムーズさが上がったり、コードを押さえる時に余分な力を入れてしまうことも減るはずです。
そうすれば結果的に音のビビりや音が出ないという症状も軽減されるはずですよ!
コツ4:指を立てて押さえる
コードを押さえる時に開放のはずの音が出ない・・・なんてことありますよね。
これはコードを押さえた指が高音側の弦に触れてしまっていることでおこります。
なので、押さえる指を指盤に対して垂直に立てることで高音側に指が触れてしまうのを防ぐという事です。
細かいようですが、コードは開放含めた複数音がなる響きの豊かさが魅力です。
開放の音がしっかりならないと音の響きが悪くなるので、しっかりと指を立てるようにしましょう!
調整編
調整編ではギター本体に手を加えて押さえやすくするコツを紹介していきます!
あくまでコード弾きのためなので、奏法によっては違う場合もありますよ!
コツ1:ギターの弦溝を調整する
弦溝は音がビビる症状の原因になっていることが多いです!
ギターのナット(ヘッドと指盤の境目の棒)部分を見ればわかると思いますが、
ナットには1~6弦をはめるための弦溝と呼ばれる溝があります。
ナットの役割は弦が左右にぶれない様に支え、ヘッド側での弦同士の間隔や指板との高さを決めるというものです。
ブリッジ(ボディーについている弦を止める部分)と同じ役割ですね。
ナットとブリッジを支点にすることで弦の振動をボディに伝えているので、素材や形状によって見た目や音質が変わってきます。
なので、ナットの弦溝が高すぎたり低すぎたり、幅が狭すぎたり広すぎたりすると音に悪影響が出てしまいます。
特に弦がビビるときは弦溝の幅が狭すぎて干渉してしまっているか、
幅広すぎて弦が横にぶれてしまっている可能性があるので、
弦溝の幅を拡張してあげる、あるいは幅を埋めてあげる必要があります。
幅を広げる分には個人でできなくもないですが、難しい作業で更に失敗するとナット自体を交換しないといけなくなるかもしれません。
幅を埋めるのも個人じゃ不可能に近いので、リペアショップなどに持ち込んで調整してもらうようにしましょう!
コツ2:弦高を調整する
これはコードが押さえづらい、押さえてもしっかり音が出ない時に役に立つコツです!
弦高というのは指盤から弦が浮いている高さのことです(測定するときは12フレット上を測ります)
弦高が高いと弦をフレットまで沈みこませるのに余計に力がいるために押さえづらい、押さえても音が出ないという事態になるんです!
弦高の調整はコード弾きで悩む人にとっては最重要要素と言っても過言ではないです!
そんな超重要な弦高の基準はこれ↓
エレキギター
12フレット上 | 6弦 | 1弦 | |
---|---|---|---|
低め | 1.3~1.7mm | 1.0~1.4mm | 速弾き、テクニック重視 |
普通 | 1.8~2.2mm | 1.5~1.9mm | オールマイティー |
高め | 2.3~2.6mm | 2.0~2.3mm | スライドバー奏法 |
アコースティックギター
12フレット上 | 6弦 | 1弦 | |
---|---|---|---|
低め | 2.0~2.3mm | 1.7~2.0mm | ソロギター向け |
普通 | 2.4~2.8mm | 2.1~2.5mm | オールマイティー |
高め | 2.9~3.3mm | 2.6~3.0mm | 太い、迫力あるサウンド |
自分のギターはどの弦高でしたか?
音色や特殊な奏法を考えると弦高は高い方がいいこともありますが、
あくまで初心者の方がコードの弾きやすさで考えるのであれば弦高は低い方がいいです。
弦高が高ければ高いほど押さえるのに力がいりますからね!
今後色々な曲にチャレンジすることを考えれば、普通の高さにするのもいいと思いますよ!
コツ3:弦を細くする
こちらも力が足りなくて押さえられない、うまく鳴らない場合のコツです!
弦を細くすることで押さえる力を減らして鳴りやすくするという事ですね!
弦にはたくさんの太さのバリエーションがあります↓
ゲージの名称 | 1弦(インチ) | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
---|---|---|---|---|---|---|
Super Lightスーパーライトゲージ | 0.009 | 0.011 | 0.016 | 0.024 | 0.032 | 0.042 |
Regular Lightライトゲージ | 0.010 | 0.013 | 0.017 | 0.026 | 0.036 | 0.046 |
Heavyヘヴィゲージ | 0.012 | 0.016 | 0.020 | 0.032 | 0.042 | 0.054 |
このほかにも、企業ごとのカスタムゲージが発売されています!(ライトゲージ基準で1弦のみ0.009など)
カスタムは企業が作成している弦の性質に合わせて太さを調整しているという事なので、
好みの弦が見つかったら一度は試してみたいですよね!
特にコード弾きの簡単さを考えるのであればスーパーライトゲージを選ぶといいでしょう!
まとめ
コード弾きを簡単に綺麗にするコツは沢山あります!
今までコード弾きが苦手だった人も紹介したコツを地道に試していけば必ず改善します!
コードはギターを弾く上での一番の基礎、しっかりと練習してマスターしましょう!
今後も気づいたコツを随時追加していくので、困ったときはまた見に来てくださいね!
それではよいギターライフを!
ここまで読んでいただきありがとうございました!