みなさんこんにちは!
本記事ではエレキギターの音色を一変させるギタリスト最重要アイテム、エフェクターを紹介していきます!
エレキギターの音に色付けをしてくれる様々なエフェクター達、
彼らの性質や音色を把握して適切に組み合わせることでエレキギターの音は七色に変化します!
しかしながらエフェクターは種類が多く、初心者はもちろん経験者もよくわかっていないことも・・・
そんな分かりずらいエフェクター達を今回の記事では効果別に種類分けし、全18種類を紹介します!
この記事を読み終わるころにはみなさんのエフェクター知識はプロにも引けを取らないほどになっているはず!(少し言いすぎかも?笑)
エレキギターを楽しみ尽くすためにもしっかりエフェクターについて勉強していきましょう!
それではいってみましょう!
エフェクターとは?
まずはエフェクターとは何か、を説明していきたいと思います!
みなさんは曲を聴きながらそれにあわせてギターを弾いている時に、
「なんかCDのギターの音と自分のギターの音が違うんだよな~」
って思ったことないですか?
これはもちろんギター本体やアンプの違いもありますが、
音が違ってしまう最大の理由はエフェクターという機材が理由なんです!
エフェクターというのはエレキギターの音にエフェクト(音響効果)をつけてくれる機材です。
エレキギターは弦の振動を電気信号に変換して出力し、
アンプなどの音響設備側でその信号を音に再変換することで音を出しています。
エフェクターはエレキギターとアンプの間に挟むことで信号を電気的に変換し、
アンプから出力される音、つまり我々の耳に聞こえる音を大幅に変化させてくる機材なんです!
例えばうねうねとねじれたような音や、エコーのかかったような音など、
エレキギターとアンプだけでは出せない音はエフェクターを使うことで生まれています。
では、自分のギターの音と違うと思った曲をギタリスト本人が弾いている映像を見てみてください。
足もとにいろんな四角い機材があったり、足で何かを踏む動作をしていませんか?
それこそがポイントで、プロは足元にエフェクターを準備し、それを足で操作することで音を変化させているんです。
曲中でアンプも触らずに急にギターの音色が変わったりするのも、エフェクターを操作することで音色を変えているんですね!
好きなギタリストの音を再現するためには、同じエフェクターを用意することが大切です。
しかし、音を聞いてエフェクターを特定するにはエフェクターの詳しい知識が必要になります。
CDやライブと同じ音を出すためにも、これから紹介するエフェクターを勉強していきましょうね!
歪み系エフェクター
歪み系エフェクターとは、その名の通りエレキギターの最大の特徴である「歪み(ひずみ)」を生み出すためのエフェクターです。
数あるエフェクターの中で最も一般的で、初心者が一番最初に買うエフェクター率NO.1の、
まさにエフェクター入門編ともいうべきエフェクター、それが歪み系エフェクターです!
歪み系エフェクターと一口に言っても、歪み方によって、
- オーバードライブ
- ディストーション
- ファズ
の三種類に大別されます。
同じ歪み系に分類される三種類でも一つ一つ結構違いがあります。
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう!
オーバードライブ
オーバードライブはポップロックやブルースによく使用される歪み系エフェクターです。
角が取れた、温かみのある自然な歪み方をするので、初心者にも扱いやすいエフェクターとして人気です!
使い方としてはポップロックやブルースでのバッキングギターの歪みを作るという使い方や、
ギターソロの時にエフェクターを使うことで音量を底上げしたり、音の伸びをよくする「ブースター」として使うのが一般的でしょうか。
基本的には強く歪ませる使い方はしませんが、場面によってはハードロックに対応できるような強い歪みサウンドも作れるので、
まだやりたい音楽が決まっていない初心者でも無駄にならないエフェクターだと思います。
一台持っているだけで対応できる音楽ジャンルが増えるので、
初心者であればあるほど持っておくべきエフェクターだと思いますよ!
ディストーション
ディストーションはオーバードライブよりもさらに深い歪みが得られるエフェクターです。
使用用途はハードロック、メタルのような激しい音楽です。
ディストーションの主な効果は音のダイナミクス(大小の差)を取り去ることでハードロック、メタル特有の激しい勢いを演出したり、
ギターソロでの音の伸びの底上げをオーバードライブ以上に得ることができます。
音色はだいぶ鋭い歪みなので使う場面を選ぶエフェクターではありますが、
ハードロック、メタルを演奏するには不可欠なものなので今後演奏予定がある人は購入を検討してもいいかもしれませんね!
ファズ
ファズはディストーションを超える、粗く音の潰れた、もはやノイズのような歪みを得ることができます。
まだエフェクターがなく、アンプの音量を最大にして音割れを引き起こすことで歪みを生み出していた時代、
かの伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの要望でアービター社が作成した世界最初の歪みエフェクターがファズ・フェイスという機体です。
そこから派生していったエフェクター群をファズというのですが、その深い歪みは音の潰れたノイズ一歩手前のような鋭いもの。
その激しい音はハードロックやメタル、オルタナティブロックなどの激しく荒々しい曲調にぴったりマッチします!
使用用途はディストーションよりも更に限られますが、サウンドのインパクトは絶大!
使いこなせれば表現の幅を広げられますよ!
おすすめ歪み系エフェクター
歪み系エフェクターのおすすめはこちらの記事(おすすめ歪み系エフェクターを効果別全15種類紹介!初心者向けのおすすめ紹介も!)で紹介しています!
空間系エフェクター
空間系エフェクターとは、閉じられた空間で音を鳴らしたときに生まれる「反響音」や、
やまびこのような「残響音」を再現するためのエフェクターです!
現代の音楽シーン(収録時)では必ず用いられる必須エフェクターであり、アンプに最初から搭載されていることの多いエフェクターでもあります。
空間系エフェクターは様々な種類がありますが、
- リバーブ
- ディレイ
この二種類が特に有名です。
ではそれぞれ見ていきましょう!
リバーブ
リバーブとは、ある空間で演奏をした際に得られる反響音を再現できるエフェクターです。
というと何もつけずにギターを弾くときも空間からの反響を得られるのでは?と思う人もいると思いますが、それは正解です。
ただ、狭い室内の反響と広いホールの反響には大きな違いがあります。
狭い室内で弾いている時に広いホールの反響を得ることができる、これがリバーブの利点なんです!
リバーブは広い空間を再現することで音の広がりや深みを生み出すことができます。
エレキギターの音を長く残したい、つまり残響音を長く残したい場合や、音の広がり、深みが欲しいときに使うといいと思いますよ!
ディレイ
ディレイはリバーブと似ていますが、こちらは残響音を変化させるのではなく、
やまびこのように音が多重に遅れて聞こえてくる効果を持っています。
ディレイは奥行きを感じさせる効果に長けていて、音がのびやかに聞こえるようになります。
薄くかけるだけでもサウンドの質を底上げしてくれるので、初心者のサウンド向上に一役買ってくれます。
特別に設定しなくてもバンドサウンドの中でなじみやすいので、気軽に使いやすいのも嬉しいポイントです!
初心者が歪み系エフェクターの次に購入するエフェクターとしておすすめなエフェクターです!
モジュレーション系エフェクター
モジュレーション系エフェクターとは、音を「揺らす」ことを目的にしたエフェクターです!
音を揺らすというとディレイやリバーブに似たものを感じますが、モジュレーション系の方が細かく揺らす効果を持っています。
モジュレーション系には様々なエフェクターがありますが、
- コーラス
- フランジャー
- フェイザー
- トレモロ
この四種類がとくに有名だと思います!
それではそれぞれ見ていきましょう!
コーラス
コーラスは弾いた原音に約0.01秒ほど遅れて同じ音を混ぜることでダブリング(二重録音)を行い、音を揺らして波のようなサウンドを作ったり、音の厚みを出すためのエフェクターです。
揺れる音が独特の透明感をもたらしてくれるので、薄くかけてクリーントーンのサウンドの透明感や奥行きを生み出したり、
歪みサウンドに揺らぎを足すことで厚みを出したり、揺らぎを強くかけてトリップ感や浮遊感を演出するなど様々な用途に使えます。
ギターリフやソロなどの曲中の一部分に使うことが多く、歪み系エフェクターのように常に踏み続ける使い方はあまりしません。
コーラスエフェクターは得られる効果が特徴的なので、バッチリハマる使い方ができると聞き手にインパクトを与えられると思いますよ!
フランジャー
フランジャーは「ジェットサウンド」と呼ばれるしゅわしゅわした強いうねりを持つサウンドを生み出すエフェクターです。
仕組みとしてはほぼコーラスと一緒の原理でエフェクトをかけているので、音の奥行きを演出する効果もあります。
で、知らない人も多いであろう特色の「ジェットサウンド」について説明していきたいのですが・・・
正直、文章で表現してもどんな音色か伝わらないと思うので、こちらの動画を一度見ていただきたいと思います。
お分かりいただけたでしょうか?
このしゅわしゅわした独特のサウンドこそが「ジェットサウンド」なんです!
この独特なサウンドを使いこなすには相当経験を積まないといけませんが、
使いこなせれば大活躍すること間違いなしの面白いエフェクターですよ!
フェイザー
フェイザーは伝説のロックバンド、ヴァンヘイレンのリードギタリストであるエディ・ヴァン・ヘイレン氏が愛用していることで有名なエフェクターです。
もともと「フェイズシフター」と呼ばれていたフェイザーは、「フェイズ=位相」を「シフト=変化」させる効果を持つエフェクターです。
「位相を変化」というと、まず位相って何だ?って疑問が発生すると思いますが、
位相というのは簡単に言うと音波のスタート地点のことです。(めちゃめちゃ簡単に言っています。詳しい人怒らないで!)
この「位相=音のスタート地点」を原音からずらしてあげた音を、
同タイミングで原音に重ねて出力することでフランジャーのようにしゅわしゅわ感が生まれます!
コーラスやフランジャーと違うのは、あくまでもずらすのは位相だけで音を重ねるタイミングはずらしていないという事ですね。
このおかげで音の奥行きが出ない代わりに音のタイトさ(引き締まったリズム感)を強調できます。
なのでカッティングのようなリズム感命!な演奏法をするときはフェイザーを使うとタイトでいいリズムを作れますよ!
トレモロ
トレモロエフェクターは音量を周期的に上下させることで波のような音を作り出す効果のエフェクターです。
上で紹介した3つのエフェクターよりも簡素な機能ですがそれもそのはず、トレモロはすべてのエフェクターの中で一番最初に考案、開発された機体なんです!
トレモロの機能は簡素ながら作れる音幅は広く、
例えば薄くエフェクトをかけてゆったりとした波のような心地よいサウンドを作ったり、
あるいは最大までエフェクトを強くかけて荒々しいマシンガンサウンドを作ることもできます。
持ち主の発想力次第で無限に世界を広げてくれるシンプルながら楽しいエフェクターですよ!
フィルター系エフェクター
フィルター系エフェクターとは、何かを「フィルター=ろ過する」ためのエフェクターです。
具体的に言えばいらない音域をカットしたり、一定以下の音量の音をカットしたりという具合ですね。
主に求める音が明確にイメージできている上級者向けのエフェクターではありますが、
初心者の方もいずれは必要になりますからしっかり確認しましょう!
主要なフィルター系エフェクターは
- ゲート
- ワウ
- フィルター
この三種類でしょう!
それではそれぞれ見ていきましょう!
ゲート
ゲートエフェクターはプレイの邪魔になる音をアンプ出力前のゲートとして締めだしてくれます。
具体的に言うとプレイ中に生まれてしまう雑音や、エレキギター特有の「ジー」というノイズなど、基準以下の音量の音を消してくれる機能を持っています。
ちなみにゲートエフェクターはノイズゲートエフェクターとも言います。
フィルター系は上級者向けと言いましたが、ゲートエフェクターは初心者でも使いやすく効果が実感しやすいです。
特にエレキギターをアンプにつなぐと必ず発生する「ジー」というノイズを消せるのはライブシーンで大活躍するので、
初心者から上級者まですべてのギタリストの必須級アイテムといってもいいかもしれません!
ワウペダル
ワウペダルはペダル状のエフェクターで、踏み込むと高音域が、上がった状態では中低音域が強化されます。
これを踏んで上げて踏んで上げて・・・とすることで音が名前の通り「わうわう」なります。(ほんとに音がわうわう上がったり下がったりするのでワウという名前なんだそうです)
カッティングに合わせて踏み込んでリズムを強化する使い方や、リードギターの表情付けに使うのが一般的です。
ちなみにペダルを踏みこむのと同じ効果を周期的に行ってくれるオートワウや、
ピッキングの強弱に合わせてワウペダルと同じ効果をもたらしてくれるタッチワウも存在します。
ギターを弾きながらペダル操作は中々難しかったりもするので、オートワウやタッチワウを使う人も多いです。
(もちろん自分の理想のプレイをするならワウペダルが一番融通がきくのは間違いないです)
ワウは曲を色付けするのに効果的なエフェクターなので、持っておくと便利だと思いますよ!
↑こちらはワウペダルです。
↑こちらはオートワウです。やっぱりニュアンスの幅広さはワウペダルの方がいいですね。
フィルター
フィルターエフェクターはいらない音域を削ることができるエフェクターです。
例えば高音域を削って低音域を強化したり、逆に低音域を削って高音域を強化したりですね。
中音域を削ることで低音域と高音域が強化される、いわゆるドンシャリサウンドを作ったりもできます。
と、いらない音域を削るという使い道は明確なものの、初心者から中級者はアンプ側で音域を押さえれば事足りますし、
音響の知識を持っていないとあまり生かせないエフェクターなので、上級者の中でも普段使いしている人は稀なんじゃないでしょうか?
どうしても作りたい音があるんだ!そのための知識も蓄えている!という上級者以外は手を出さなくてもいいエフェクターだと個人的には思います・・・
ダイナミクス系エフェクター
ダイナミクス系エフェクターとは、「音量の強弱(ダイナミクス)」を変化させる効果を持ったエフェクターです。
効果は、1音1音の強弱を揃えたり、ギターの音量自体を底上げしたり様々です。
ダイナミクス系エフェクターは音量の強弱を変化させるエフェクター全般を指すので、
一番最初に紹介した歪み系エフェクターやフィルター系エフェクターもダイナミクス系に含んで紹介されることが多いです。
なので、ここでは今まで紹介していない中で特に有名なものを紹介していきます。
具体的には、
- コンプレッサー
- リミッタ―
- マキシマイザー
この三種類を押さえておけばバッチリです!
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう!
コンプレッサー
コンプレッサーはダイナミクス系の中でもダントツで名前が有名で、
プロギタリストのほとんどが導入している必要不可欠な超重要エフェクターとして知られています。
ただその効果ははっきり言って地味なので、名前は知ってるけど効果は知らないって人も多いんじゃないでしょうか?
コンプレッサーというのは簡単に言うと、演奏中に出た一音一音を「コンプレス=圧縮」して音量差が生まれるのを防いでくれるエフェクターです。
具体的には、4回音を出したとしてその音量がそれぞれ①3②7③4④10だったとします。
するとコンプレッサーは②と④の音量を5まで落としてくれます。
そうすることで音量差を軽減して音のバラツキを防いでくれるんですね。
あとは落とした分全体の音量を底上げすればばらつき無く音量を確保できます。
つまりコンプレッサーを使えばタッピングやプリングオフなどの音量が出ずらい奏法から、
コードストロークのような音量が出る奏法へシームレスに移行しやすくなります。
地味ながら超重要なエフェクターなので、
基本的な歪み系や空間系を揃えた後、次に買うべきエフェクターの一つだと思いますよ!
リミッター
リミッターは簡単に言えばコンプレッサーの効果をめっちゃ強くしたものです。
コンプレッサーはあくまでもアタック感を残しながら音量を揃えてくれますが、リミッターはもう音がつぶれます。
正直あまり使い道は無いですし、使っている人も見たことないです。(筆者の知見が狭いだけかもしれませんが・・・)
コンプレッサーの効果が欲しいけど、なんとなく求める音と違う!
なんてときに試してみるといいかもしれません。
マキシマイザー
マキシマイザーはコンプレッサーの構造を応用したエフェクターです。
コンプレッサーは大きい音を押さえて音量差をなくしていましたが、
マキシマイザーは逆に小さい音の音量を上げることで音量差をなくしています。
ただマキシマイザーはDTMなどのデジタルソフトで作曲した時に音圧を上げる目的で曲全体にエフェクトとしてかけられることが多いので、
ギター単体にエフェクターを使ってかけることはそうそうない気がします。
コンプレッサーの音感が好きじゃない人はマキシマイザーも試してみる、くらいでいいんじゃないでしょうか。
その他エフェクター
ここまで様々なエフェクターを紹介してきましたが、中にはどうにも分類しずらいエフェクターがあったりします。
というわけでどこにも分類しずらかった
- ループペダル
- ギターシンセサイザー
- マルチエフェクター
これら三種類を紹介していきます!
ループペダル
ループペダル(ループステーション、ループサンプラー)というのは、リズムやフレーズをその場で途切れることなく繰り返し録音/再生することができる機材で、
簡単に言えば一人で多重演奏を行うことのできるライブ用のツールです。
最近徐々に知名度の上がってきた機材ではありますが、まだまだ本格的に作曲活動やライブ等で使用するアーティストは少ないです。
洋楽界では、グラミー賞を4度受賞するなど目覚ましい功績を残す世界的シンガーソングライター、エド・シーラン氏がライブや楽曲でよく使っています。
邦楽界でも当ブログでも以前紹介させていただいたAnly氏やReN氏のような若いシンガーソングライターの間で使用されていますね!
ループペダルは録音部分のライブ映えも美味しいので、観客を退屈な気分にしないでセッティングできるのもプラスなポイントです。
ギター+ループペダルがこれからのシンガーソングライターの基本スタイルになるかもしれませんね!
シンガーソングライターを目指すなら手を伸ばしてみる価値、あると思います!
ギターシンセサイザー
ギターシンセサイザーとはシンセサイザーがピアノの音を別の楽器に変換するように、
ギターの音をパイプオルガンやストリングスなどの別楽器の音に変換できるエフェクターです。(多機能すぎてエフェクターのくくりに入れていいのか難しい部分ではありますが・・・)
ちなみにシンセサイザーというとピアノ型が思い浮かぶと思いますが、実はシンセサイザーは「電子的に別の楽器音を合成する機械」という意味です。
なのでピアノ型シンセサイザーは本当ならキーボードシンセサイザーと呼ばれるべきだったりします。
まあ実際世間的にはシンセサイザー=キーボードみたいな認識になっていますが・・・
それはさておき、ギターシンセサイザーは様々な音を作れるのでギターサウンドが合わない曲でもギターを活用出来たり、
アマチュアが作曲、録音する際に打ち込みではなく演奏して装飾音をのせることができます。
特にバンド演奏でギターが合わない曲をするとき(そうそうないとは思いますが)はひたすら手拍子するかうつむき続けることになって大変気まずい思いをすることになるので、
もしギターがいらない曲を演奏する予定がある人は購入してみると気まずさから解放されるかもしれませんよ!笑
マルチエフェクター
マルチエフェクターはここまで紹介してきた一機体に一つの機能を搭載するコンパクトエフェクターとは違い、
マルチエフェクター一つにコンパクトエフェクターを複数収録することでマルチエフェクター一つで歪み系から空間系、ダイナミクス系まで使って音作りすることが可能になります!
コンパクトエフェクターは数を揃えるとなると相当な出費がかかりますが(大体一つ一万円で、人によっては10数個一度に使う場合もあります)
マルチエフェクターは安いもので2万円ほどから買え、たくさんのエフェクトを収録しているので出費を抑えたい人にはありがたい商品です。
特に初心者は求める音が定まっていないので、コンパクトを好みが変わるたびに買っていたらすぐに出費が膨らんでしまいます。
だからこそ色々試せるマルチエフェクターは初心者うってつけのエフェクターなんです!
昔はマルチエフェクターはコンパクトに比べて音が悪いと言われていましたが、
最近は企業努力によってほぼほぼ遜色なく使えるレベルまで音質が上がってきています。(もちろん値段と品質によって音質は上下します)
個人的にはサウンドの大部分を占める歪みエフェクターのみコンパクトを購入し、他の空間系などはマルチエフェクターで補うというのが初心者が失敗しないエフェクター構成だと思います。
コンパクトをいくつも買うよりも安上がりなので、買うエフェクターに迷ったらマルチエフェクターを買うと失敗しないと思いますよ!
初心者が買うべきエフェクターの種類、順番は?
ここまでたくさんのエフェクターを紹介してきましたが、数が多すぎてどれを買えばいいか分からなくなってしまったという人もいるかもしれません。
なのでここからは筆者が個人的に考える、失敗しないエフェクターの購入順序を紹介していきたいと思います!
1.オーバードライブ
一番最初に買うべきエフェクターは間違いなくオーバードライブだと断言できます!
初心者が初めてスタジオに入ったりライブに出て困ること、それはアンプの歪みが欲しい通りにかからないことです。
スタジオやライブステージにあるアンプは初心者がよく使う安価なデジタルアンプではなく、本格的な真空管アンプのことが多いので歪みのかかり方に差があります。
その結果いままでデジタルアンプで歪みを作っていた初心者は真空管アンプで思うように歪みを作れなくなってしまうんです。
それを解決するのが歪み系エフェクターです。
歪み系エフェクターはつまみの位置さえ覚えていればいつでもどのアンプでも同じ歪みを再現できるのでステージやスタジオで困ることもなくなります。
ここまでで初心者が真っ先に買うべきは歪み系エフェクターということは分かっていただけたと思いますが、
なぜディストーションやファズではなくオーバードライブなのかというと、
これはオーバードライブの項目で説明したように一番作れる音幅が広く融通がきくからです。
初心者のうちは歪みを使い分けるよりも一つで済む方が金銭的にも管理的にも助かりますよね!
というわけで初心者におすすめする最初のエフェクターは「オーバードライブ」です!
2.ディレイ
初心者が第二に買うべきエフェクターはディレイです!
なぜ歪みの次にディレイをおすすめするかというと、
歪み以外のエフェクターの中でも効果が分かりやすく、細かい操作をしなくても音の厚みや深みを出して演奏の質を底上げしてくれるからです。
同じ空間系でリバーブよりもこちらを推す理由は、バンドサウンドの中に混ぜた時にリバーブよりもディレイの方がなじみやすいからです。
ちなみに同じく効果の分かりやすいフランジャーやフェイザーよりもディレイをおすすめする理由もバンドサウンドへのなじみやすさです。
バンドサウンドの中で音が浮いてしまうと演奏全体を破壊しかねないので、
セッティングに詳しくない初心者のうちは「ディレイ」を選ぶことをおすすめしますよ!
3.ワウ
次におすすめするのはワウです。
正直な話三つ目以降は好みのエフェクターを買えばいいとは思うのですが、
あえて挙げるのであればプロシーンで使われることの多いワウがおすすめです。
ワウにはワウペダル、タッチワウ、オートワウと三種類ありますが、
ワウペダルは細かい表現を追求したい技巧派志向のギタリスト向け、
オートワウはギター演奏以外に気を取られたくない初心者~中級者向け、
タッチワウはワウペダルは面倒だけどオートワウよりは表現に幅が欲しい中級者~上級者向け、
というイメージで選べば失敗しないと思いますよ!
もし三つ目に買うエフェクターが思いつかないのであれば「ワウ」、いかがでしょうか!
2-2.マルチエフェクター
最後におすすめするのはマルチエフェクター。
こちらはディレイ、ワウなどを買う代わりとして選ぶといいと思います。
上のマルチエフェクターの欄でも説明しましたが、マルチエフェクターはコンパクトを複数収録していて経済的ですし、欲しい音ができるまでたくさんのエフェクトを試すことができます。
なので、音の骨子となるオーバードライブをコンパクトで購入したのち、
その上に色付けするためのディレイやワウをマルチエフェクターに置き換えるというのも一つの手だと思いますよ!
エフェクター紹介まとめ
ここまで歪み系から分類しづらいエフェクターまで総計18個を紹介してきました!
これだけの数エフェクターを知っていれば今後のギター生活で困ることはそうそうないと思います。
が、しかしここでは紹介していないエフェクターがあるのもまた事実。
求める音を出すためには常に探求を続けなければなりません。
一秒でも早く理想の音にたどり着くために勉強していきましょうね!
この記事で少しでもみなさんがエフェクター知識をつける手助けができたなら幸いです!
それではよいギターライフを!
ご覧いただきありがとうございました!