エレキ・アコギ、どっちが便利!?作曲の目線から紹介!

ギター

みなさんこんにちは!

今回の記事では、

「アコースティックギターとエレキギターは作曲の観点から見てどちらが便利なのか?」

という疑問についてお話していきたいと思います。

アコギとエレキどちらを選ぶかというのはギターを始める時にみな一度は悩む案件だと思いますが、

この難問は今だ業界共通でこっちがオススメ!というような明確な答えがない問いで、

作曲という狭い範囲だけで考えてみても人によって色々意見の分かれるところです。

今回の記事では、(アマチュアレベルではありますが)作曲をしている筆者が、

実際に曲を作っていく中で感じたそれぞれの利点と、結局どっちの方がオススメなのか?

という話をしていきたいと思います!

それでは早速行ってみましょう!

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アコースティックギター

アコースティックギターの利点

作曲、と一口に言っても歌詞にメロディとコードをつけるいわゆる作曲部分と、

そこから音を足したり引いたりして個性を付けていく編曲部分があります。

この作曲と編曲の関係は土台とその上の建造物のような形で、

作曲部分をある程度済ませてしまわないとどうしても編曲作業に進めません。

で、その作曲作業というのは人によって作業手順に差があります。

大別すると、メロディから先に作る人とコードから先に作る人です。

私はバリバリのメロディ先なタイプなので、楽器を持ってから行うのはコードを付けていく作業です。

この作業ではアコギに利点を多く感じました。

気軽に持ちやすい

アコギの大きな利点、それは事前準備なくすぐに弾けることです。

正直な話をするとエレキギターを弾くまでの、

シールド出して・・・、アンプに電源入れて・・・、エフェクター用意して・・・、次は・・・

みたいなのがもう面倒でしょうがないです。

正直この流れだけで作曲のやる気が削がれます。

その点アコギは面倒な準備無しにサッと取ってサッと弾けるので、

あんまり楽しくない・・・かもしれないコード付けも少しだけやる気が出ます。

準備のラクさ、重要です。

なんとなくメロディと合わせやすい

なんともふわふわした感じですが、

(これはもう完全な個人の感覚ですが)メロディに対するコードの調和感がアコギの方が高いように感じます。

個人的にこういうことかなー?と考えているのは、

エレキの歪んだ音の持つ尖りが合うメロディの方向性を狭めてしまっているのかな、

と勝手に思っています。

クリーン=歪めていない音色でもエレキ特有の中身が詰まった感じは消えないので、

それがネックになっているのかな、と。

コードとメロディの調和感の良さはより良いコード進行の模索に重要になってくるので、

この感覚的な差は大きいですね。

参考程度にしかなりませんが、こうした感覚部分も大事です。

編曲では重宝される「リアル」な音

最後は編曲場面での利点です。

後でエレキギターの方で説明するのでフライングにはなりますが、

基本的に編曲にはエレキギターが圧倒的に便利です。

また、エフェクターマシマシの音が標準のエレキギターに比べて、

そのままの鳴りがスタンダードなアコースティックギターは音の粗や薄さを隠しづらいです。

バンドを組んで作曲!という感じではなく、一人で作曲ソフトでポチポチ曲を作っていく場合、

自分が弾けない・持っていない楽器はソフト音源を利用して打ち込んでいくことになりますが、

上記の理由からアコギ音源がショボい場合は露骨に目立ってしまいがちなため、

当たり前ですがリアルな音を出せるアコギは所有しておくと便利です。

ただ、これに関しては目指す編曲の方向性にアコギが必要ないという場合は関係のない話ですし、

アコギ音源の中でも高品質な値段高めなものを使っている場合は、

ベタ打ちやちょっと調整したくらいの打ち込みでもしっかりと厚みのあるリッチな音に出来る場合もあるので、

アコギを編曲に導入したいなら絶対持ってなきゃダメ!というわけでもありません。

とはいえ結局サッと弾いて録音できると便利は便利です。

アコースティックギターの弱点

アコギでできることはエレキで大体できる

見出しの通りです。

アコギでできることはエレキで大体できます。

指弾きやアルペジオなんかはなんとなくアコギの優しい音色のイメージがありますが、

別にエレキギターでも全然できますし、全く見劣り(聞き劣り?)しません。

むしろエレキの方がエフェクターを多用できるので、音色の幅が広く使い勝手がいい・・・かも。

アコギとエレキどちらか一方だけならアコギの汎用性の低さは少し選びづらく映るかもしれません。

ソロ作りが厳しい

おそらくこの記事を見てくださっている方は初・中級者の方だと思いますが、

筆者含めて初・中級者にとってアコギでのソロ作りは中々難しいものがあります。

アコギは弦が太いので早く単音を重ねていくのが少し難しいですし、

エフェクトもあまりかけられないので奇をてらったサウンドでの飛び道具的ソロも作れません。

となるとやはりコード感強めのソロを作っていくことになりますが、

いつもそれでは芸がないし・・・と色々悩みが出てきます。

ソロ作りへの適性の低さは中々大きな欠点だと思いますね。

録音が難しい

アコースティックギターを録音するにはマイク録音とライン録音という二通りの方法があります。

一つ目のマイク録音の場合、品質のいいマイクを使用しないと、

音の輪郭がぼやけたり、逆にはっきりしすぎたり、

低音が弱くなったり、逆に強くなりすぎたり・・・

と、色々と音色に悪影響が出ます。これはどれだけ正しいセッティングをしても、

結局はマイクのレベルを上げることでしか解消できないので、単純にお金がかかります。

で、二つ目のライン録音はそもそも出来るのがアコギの中のエレアコという種類に限定されており、

ライン録音の場合も結局オーディオインターフェイスやケーブル等々周辺機器が必要でお金がかかります。

個人的印象ですがアコギの録音は、音が薄くなりがちなライン録音よりも、

空間の広がりや音それぞれに粒立ちをキャッチしやすいマイク録音の方が人気のような気がします。

ですがマイク録音はお金がかかるし、セッティングの知識も必要なので、中々壁が高いです。

この録音の難しさは少しネックですね。

エレキギター

エレキギターの利点

エレキギターはロックサウンドからポップまでどこでも編成される汎用性最強の楽器です。

エレキギターは音を拾うピックアップによって音色を変化させる+エフェクターで音色を作れるので、

様々なサウンドメイクが出来、作曲・編曲でも色々なチャレンジが可能です。

特に編曲面ではエレキギターの利点が目立つように感じました。

幅広いサウンドメイク

エレキギター最大の利点は何と言ってもサウンドメイクの幅が広いことです。

ピックアップの配置・構成や、エフェクターの有無・その種類によって様々に音を変化させられるので、

楽曲の性格や雰囲気に合わせての音作りが可能です。

ギターを買うという事は当然ギター部分は録音して曲作りを進めるわけですから、

この対応力の高さは魅力的です。

ギターソロ・リフの弾きやすさ

エレキギターは一般的にアコギよりも弦が細く、弾きやすいので、

ギターソロやリフにおける動きが速いフレーズや、

チョーキングやプリングオフなどの奏法を使ったフレーズは

一般的にエレキギターの方が苦労なく弾けるといわれています。

最近はそうでもないですが、一昔前まではギターソロやリフが楽曲の顔でしたし、

今はほぼソロじゃんこれ・・・みたいな高難易度バッキングの曲もまあまあな頻度で見るので、

時流に乗るにしても、一昔前の曲をベースに組み立てるにしても難しい譜面は求められます。

流石に曲に音を入れるとなると、求められるサウンドに合わせてギターの種類も変わりますが、

譜面を作るだけならエレキ一本でできるので、弾きやすさは利点だと思います。

基本的に必須楽器

そもそも昨今の音楽シーンにおいて流行った曲に、エレキギターが使われていない曲は少数派です。

統計を取ったわけではないですが、音楽番組など見ればエレキギターの登場率の高さは明らかです。

なので、ポップスやアニソン、ロックなどの分野の曲を作りたい人はほぼ確実に作曲に使うことになります。

EDM以外作る気ない!みたいな人以外は腐ることがないので便利だと思います。

(そもそもEDMやる人はアコギも必要ないからあんまり関係ないかも・・・)

録音が比較的ラク

アコギの弱点で録音についてお話ししましたが、エレキもそこで紹介した二通りで同様に録音します。

ただ、エレキは多くの場合音を歪ませるので、アマチュアレベルではライン録音でも十分なので、

セッティングの知識や高いマイクが必要になりません。

オーディオインターフェイス等の周辺機器が必要にはなりますが、

マイク録音に軍配が上がるアコギよりは、比較的録音の難易度が低いといえるでしょう。

(もちろんアンプからのマイク録音を行う場合はアコギと難易度は変わりません。

ただ、しっかりした録音の知識と腕前がないのであればエレキは後から音を加工した方が、

素直で使いやすいサウンドになる場合が多いので、自宅録音ではラインが主流です)

エレキギターの弱点

音源でも代用可

ポチポチ打ち込むDTMの場合、作曲にエレキギターが弾けることは必須というわけでもありません。

というのも、エレキギターはDTM分野の数ある楽器音源ソフトの中でも、

特に各企業が長いこと音源ソフト制作に力を入れてきた楽器で、

つい3,4年前までとは打って変わって、最近は打ち込みでも手間をかければ実録音と遜色ない、

そんなリアルなサウンドを作れるようになってきました。

今はまだテクニックが必要ですが、今後を考えれば手軽にリアルなサウンドを得られるようになるかも。

そういう意味ではエレキを練習する意味は少し弱くなるかもしれません。

準備がめんどくさい

エレキギターはアコギと違ってアンプなどの増幅器が必要になります。

アコギの場合はギターを持ってピックを取ればもうガッツリ弾き始められますが、

エレキはアンプ用意して、シールド繋いで、エフェクター挿して・・・と、めんどくさい!

この挟まる数工程だけでやる気がじわじわと削られて・・・

パッと作曲に入れる手軽さが無いのは少しマイナスポイントかもしれません。

種類によって音が違いすぎる

アコギはその構造上、アコギの中のどの種類か(ドレッドとかフォークとか)によって、

サウンドがそれぞれまるっきり違う、というようなことはありません。

一方エレキギターの種類は定番のストラトキャスターからセミアコと呼ばれる機種まで多岐にわたり、

そのサウンドも一度聴いたら違いが一瞬でわかる程に差があります。

これはエレキギターという分野の中でサウンドの幅が広いという意味では利点ですが、

全ての楽曲が求めるエレキギターサウンドをまとめて提供できるギターが無いということでもあるので、

これ一本で全部解決、とはならないのが難しいところ。

沢山の選択肢があるということなので贅沢な悩みではありますが、

これ一本で全部何とかしたい!という人にはアコギの方が魅力的かもしれません。

結局どっちがオススメ?

ここまでそれぞれの利点・弱点をお話してきましたが、

ではアコギとエレキ、結局作曲にはどっちがいいのでしょうか?

最初にお話しした通りこれに答えはありませんが、個人的にはエレキギターの方が便利かなと思っています。

アコギには作曲作業に入るまでの手軽さ、リアルなアコギの音が手に入る等利点が沢山ありますが、

やはり編曲面での使用頻度の差と、フレーズ作りへの適正の差を考えると、

エレキギターに軍配が上がるかなと思います。

ただ、目指す音楽の方向性がフォークや、癒し系なのであれば間違いなくエレキよりもアコギが便利です。

自分が目指す音楽、気にしているポイントに合わせて選んでみてください!

どうしても選べないなら

どうしても選べない!という場合は両方買ってみるのもいいかもしれません。

ギターを続けていれば遅かれ早かれどちらも始めることになりますから、

いっそ最初から両方揃えてもいいと思います。

あるいは、エレキとアコギの両方の音を出せるものを買うのもいいかもしれません。

具体的にはFenderのAcoustasonicですね。

これはピックアップを切り替えるとエレキからアコギに音を変化させられるというものです。

そんな便利なもんあるかい!とツッコミたくなりますが、流石は天下のFender、

下の紹介動画を見てもらえれば分かる通り、多少の癖はありますが、

シリーズどれでもしっかりアコギ・エレキともしっかりぽい音がなります。

値段的においそれと手が出るものではありませんが、

選択肢の一つとして考えてみてもいいと思いますよ!

まとめ

アコースティックギターかエレキギター、どちらを選ぶのかは難しい問題ですが、

今回は作曲・編曲の観点からそれぞれの利点・欠点を紹介しました。

主観的な意見もあるのでここで書いたのが絶対!というわけではないですが、

ギター選びの参考に少しでもなれば幸いです。

アコギ・エレキの初心者向けオススメが気になる方はこちらをどうぞ!

それではよいギターライフを!
ここまでご覧いただきありがとうございました!

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