ギターボーカルのギターに必要な4つの条件と特徴、選び方を解説!

ギター

みなさんこんにちは!

突然ですが、ギタリスト(リードギター)とギターボーカルでは使うべきギターが違う事、知ってましたか?

もし知らないでギターを持っていると、バンドのサウンドに悪影響を及ぼしてしまうことも・・・

なので今回はギターボーカルのギターに必要な4つの条件、おすすめギターボーカル向けギターを紹介します!

この記事が読み終わるころにはギターボーカルとしてのグレードもアップしてるかも?笑

それではいってみましょう!

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ギターボーカルのギターに必要な条件

ギターボーカルの前提

はじめに一つ、ギターボーカルの前提を決めておきたいと思います。

まず、ギターボーカルには二種類います。

一つはギターが二人以上いるバンドでリードギターはギタリストに任せ、

ギターボーカルはあくまで音の厚みを増すために歌いながらのコード弾きやリズムを刻むカッティングに専念するパターン。

もう一つはスリーピースバンドに多い、ギターボーカルがリードギターを弾きながら歌うパターン。

確かにこのどちらもがギターボーカルではあるのですが、

本記事ではあくまで前者を対象として説明させていただきたいと思います。

というのも後者の場合はギターボーカルというよりは歌えるギタリスト、という表現の方が良く合います。

つまり、持つべきギターはギターボーカル用というよりむしろギタリスト用のギターになるのです。

なので、今回はあくまでも前者のギターも弾けるボーカルに絞って説明させていただきます!

それでは前提も確認したところで、ギターボーカルが持つべきギターの特徴、要素について詳しく見ていきたいと思います!

条件①:バッキングギター向き

ギターボーカル用ギターに必要な条件でまずはじめに挙げられるのは、バッキングギターに向いているかです。

通常リードギターには音の太いハムバッカー搭載ギターが推奨されますが、

バッキングギターには倍音の響きがよく音の切れ味がいいシングルコイル搭載ギターが推奨されます。

これはリードギターとバッキングギターの曲中での役割の違いからくるもので、

リードギターは曲中のメロディーラインを弾くために単音弾きがメインなため、

単音の際立ちがいい音の太いハムバッカー搭載機が推奨されます。

一方コード弾きやカッティングの多いバッキングギターは倍音の響きが良く、

音の切れ味がいいシングルコイル搭載機が推奨されます!

なので、バッキングギターを担当するギターボーカルはシングルコイル搭載機が推奨されるんですね!

条件②:サウンドに癖がない

次に重要なのはサウンドに癖がないかどうかです。

最初に言ってしまうと、ギターボーカルが癖のあるサウンドのギターを選ぶのは得策ではありません。

というのもバンド内に二本のギターがある場合、

その二つのギターサウンドのバランスが釣り合いを取るようになっているのが理想とされます。

(もちろんバンドの求めるサウンドによっては聞き分けられないほど似通っている方がいい場合もありますが)

ではギターのサウンドバランスを取るにはどうしたらいいのか。

一番よくある方法はギターボーカルがなるべく癖がなく、エフェクターのノリがいいギターを選ぶことです。

通常リードギターはメロディラインを担当する以上、ギターサウンドでバンドの個性を生み出すことが大きな役割になります。

そうなると個性的なサウンドのギターを用いることが基本戦略になります。

なので、あえてギターボーカルが癖のないギターを選び、

エフェクターを使用する、あるいはアンプからのクリーン気味な歪みを使い分けることで、

リードギターとの釣り合いを取ってあげることが必要になるという事ですね!

また、ストラトやレスポールといったボディが詰まったソリッドギターが必要なロックサウンドではない場合に限りますが、

曲調によってはアコースティックギターも一つの選択肢になります。

アコースティックギターはエレキギター自体が持つ音の尖りがないので、バンドサウンド全体が硬く鋭い音色になりすぎてしまうのを防いでくれます。

バラードやクランチサウンドの楽曲であればいっそアコギや倍音の響きを持ったセミホロウギターを選ぶのもいいと思いますよ!

条件③:ピックアップ

次はピックアップが高性能かどうか、です。

説明すると、バンドに2本ギターがある場合リードとバッキングがそれぞれどのピックアップを使用するのかは音作りの上で重要な要素になります。

例えばバンド内での音抜けを考慮した基本的なセッティングの場合、

ギターボーカルはリアピックアップ、リードギターはフロント、あるいはリアピックアップなことが多いです。(リアとフロントの違いが分からない人は、リアは厚みのある派手なロック向けサウンド、フロントは甘いクランチ向きのサウンドだと思ってください)

ギターボーカルがリア、リードがフロントはたいていの場合クランチ気味な楽曲のセッティングで、

リード、バッキング共にリアの場合は歪んだロックサウンドのセッティングなことが多いですね。

中でもギター選びで気を付けなくてはならないのは、リアフロントのセッティングをするバンドの場合。

そのセッティングの場合は、ギターのリアピックアップに特に力が入れられているものを買いましょう。

というのもリア、リアの構成であれば音の厚みがあるので、

ピックアップの精度が悪くノイズが混じったとしても気になりません。

ところがリア、フロントセッティングだとクランチサウンド気味だったりおとなしめの楽曲が多いので、

元々の性質としてノイズを拾いやすいリアピックアップの精度が悪いと、余計にノイズが気になってしまいます。

もちろんノイズに関してはオルタナなどのノイズサウンドが求められる分野もあるので全員に当てはまるわけではありません。

(オルタナって何?って方はぜひこの記事を読んでみてください。「ノイズが求められる曲」が分かります!→オルタナティブロックって何?

しかし、ほとんどのバンドでリア、フロントの構成が多用されているのは事実です。

なので、リア、フロントのセッティングを考えているバンドの場合はギターのリアピックアップの精度を基準に考えることも大切ですよ!

条件④:軽い

最後に取り上げる条件はギター本体が軽いかどうか、ということです。

これはバッキングギターだから、ではなくボーカルギターだからこその条件です。

というのも重いギターというのはそれだけで発声、歌唱の邪魔になるんですよね。

実際に重いものを前に抱えるように持ってもらえば分かると思いますが、重いものを前に持つと人は猫背気味になります。

試しに猫背の状態で歌ってみてください。

息がすぐつらくなるし、なんだか声の伸びも悪くなって歌いづらい気がしませんか?

それもそのはず、猫背になると肺が圧迫されて呼吸の効率が悪くなったり、

腹筋の動きが邪魔されて腹式呼吸が阻害されたり、顎が前に出て声帯を締めてしまったりとデメリットだらけなんです。

なので少しでも姿勢をよく保つためにはそもそも前に抱えるものをできるだけ軽くするのが重要なんです!

なのでこの要素だけでもレスポールはギターボーカル向けのギターとしては失格という事になります。

なんせレスポールには5㎏くらいある個体もざらにありますからね・・・

ギターボーカルが選ぶべきギターの種類

では、結局のところギターボーカルが選ぶべきギターはどの種類なのかについて説明していきたいと思います。

ここまでお話しした内容をまとめると、

  • コードやカッティングが得意なシングルコイルが搭載されていること
     
  • サウンドに癖がないこと
     
  • リアピックアップの精度が高いこと
     
  • 軽いこと

この4つの条件を満たす必要があるという事になります。

これらの条件を満たしているとギターボーカルにとっての「良いギター」になるわけですね。

で、結局どんなギターがこの条件を満たすのか、ということがみなさん気になっているはずです!

さっそく言ってしまうと、

  • テレキャスター
     
  • ストラトキャスター

この2つが一番今まで挙げた条件を満たしています!

ただし、これらは最低でも5万円以上の物がおすすめです!

最初の条件から説明していきましょう。

一番目の条件ですが、テレキャス、ストラト共にシングルコイルが搭載されていることがほとんどなのでこれはクリアです。

二番目の音の癖の少なさは搭載しているピックアップごとの特徴なので、一つ一つの機体ごとで考えてあげるしかありません。

しかし、あくまで個人的感覚ですがテレキャスとストラトは癖の無いサウンドの物が多い印象なのであまり考えなくてもいいでしょう。

この点もおすすめできるポイントです。

そして三番目のピックアップの精度ですが、これはギターの種類というよりもギター自体の値段で左右される部分が大きいです。

なぜ先ほど5万円以上が良いと言ったかというと、ピックアップの精度が安定してくるのがその価格帯からだからです。

なので値段は5万円以上のものを選ぶのがいいと思います!(もちろん値段だけでは測り切れない部分もあるのでそれぞれのギターごとに判断してくださいね)

最後の条件は軽いことですが、テレキャス、ストラトはギターの中でもダントツに軽い方なのでその条件もクリアです。

ということでまとめると、4つの条件を満たせる5万円以上のテレキャス、ストラトがギターボーカルにおすすめのギターになります!

ギターボーカル向けおすすめギター

ここからはギターボーカル向けのおすすめギターをいくつか紹介していきたいと思います。

基準にはサウンドの良さと弾きやすさを据えて選んでいます。

ただもちろん高ければ高いほど弾きやすさもサウンドの質も上がっていくのは当たり前なので、

今回は初心者でも手を出しやすい5万円から10万円前後のギターから厳選して紹介していきたいと思います!

また、今から紹介するギターはすべてこちらの記事でより詳しく紹介しています!

気になる方はこちらの記事も確認してみてくださいね!

YAMAHA PACIFICA612VⅡFM

最初に紹介するのは日本の誇る楽器メーカーYAMAHAの「PACIFICA612VⅡFM」です!

YAMAHAのギターシリーズPACIFICAの最上級モデルである本機は、

ストラトキャスタータイプのボディにピックアップをHSS配列(フロント:シングルコイル、センター:シングルコイル、リア:ハムバッカー)で載せています。

612に載っているピックアップは高級ギターに載っているようなブランド物でノイズも限りなく少なく魅力的。

コイルタップ機能(ハムバッカーをシングルコイルサウンドに出来る機能)が付いているのでカッティングやコード弾きにも最適です。

演奏性も流石YAMAHA!と思わせてくれるほどに仕上げが丁寧で弾きやすいので、

歌にも意識を割かなければいけないギターボーカルでも演奏が苦になりません。

あらゆる面でギターボーカル向けでおすすめできるギターだと思います!

Fender / Made in Japan Traditional 50s Telecaster

続いてはテレキャスター、ストラトキャスターを開発した最大手ギターブランドFenderの「Made in Japan Traditional 50s Telecaster」です!

本機はFenderの長い歴史の中で生まれた名作ギターを再現したTraditionalシリーズ中でも、最初期の1952年製を再現したものです。

ボディ材バスウッド、ネック材メイプルの王道の組み合わせにFender独自開発のピックアップを二基載せたSS構成の本機。

そのサウンドはビンテージテレキャスターらしいエッジの効いた鋭いサウンドで、カッティングやコードストロークに良く合います。

まさに王道テレキャスターらしい外見、サウンドを持った「Made in Japan Traditional 50s Telecaster」、おすすめです!

Fender / Made in Japan Traditional 60s Stratocaster

続いても老舗FenderのTraditionalシリーズから「Made in Japan Traditional 60s Stratocaster」です!

同じTraditionalシリーズだけあって基本なスペックは50s Telecasterとほぼ同じですが、ネック材がローズウッドなことや、

ストラトなので当たり前ですがピックアップがSSS配列なことなど一部差があります。(ピックアップ自体は同じです)

サウンドや演奏性には大きな違いはないので、外見に惹かれた方を選べばいいと思いますよ!

まとめ

改めてまとめると、ギターボーカル向けのギターは、

  • シングルコイルで倍音の響きと音の切れが良い
     
  • サウンドに癖がない
     
  • リアピックアップの精度がいい
     
  • 軽い

この4つの条件を満たしたものがいい訳です!

よっておすすめするギターは、

5万円以上のテレキャスターorストラトキャスター

になります!

バンド内のサウンドを考えるとギターボーカルのギターも重要なサウンドファクターです。

ギターを新調するとなると中々お金がかかるし踏ん切りも付きづらいとは思いますが、

バンドサウンドのためにも思い切って新調するのもいいと思いますよ!

もし新調する際はおすすめで紹介したギターも参考にしてみてくださいね!

それではよいギターライフを!
ご覧いただきありがとうございました!

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