ポエトリーリーディングって?音楽性解説とオススメアーティスト紹介!

音楽解説

みなさんこんにちは!

今回は韻を踏むことを重視して進化してきたラップとはまた違う形で進化してきたラップスタイル、

「ポエトリーリーディング」

の音楽性やオススメアーティストについて紹介していきたいと思います。

「ラップ」と聞いて一番に連想するのは不良性強めの曲調と歌詞、そして怖めの外見だと思いますが、

ポエトリーリーディングはそうしたいわゆるHIPHOPのイメージとは少し離れたところにあります。

HIPHOPはアンダーグラウンドな人間がアンダーグラウンドな歌詞を歌うことがかっこいい、

という伝統的な価値観があることで中々一般層からの受けが悪い文化ですし、

実際HIPHOPはあまり好まないという知人も多いです。

それはHIPHOPという文化の歴史を考えれば仕方がないことだと思います。

ですが、同じラップでもポエトリーリーディングはどこにでもいそうな人が等身大の歌詞を歌う作品が多いので、

だからこそどんな人でも共感出来て、どんな人にもオススメできる素晴らしい魅力にあふれています。

是非みなさんにもこの記事を通して少しでもポエトリーリーディングの魅力をお伝え出来たらと思います。

それでは早速見てみましょう!

ポエトリーリーディングの簡単な概要

まず、ポエトリーリーディングのそもそもの定義について述べておくと、例えばWikipediaでは、

ポエトリーリーディング (英語: poetry reading) は、主に詩人が自作の詩を読み上げることを指すが、広義には詩を朗読するアート形態そのものをさす。ラップミュージックにのせて詩を読んだり、ビートボックスとコラボレーションして詩を読んだりという形態もある。

Wikipedia『ポエトリーリーディング』

というように説明されています。

ここから分かるようにポエトリーリーディングというのは詩を音楽にのせて読むこと全般を指しています。

最近はポエトリーリーディング=ラップの派生形、みたいな認識で言葉が使われたり、

音楽好きの間でもそのような認識が広まっている節がありますが、

決してラップ調の朗読だけに限定している文化ではない訳です。

ラッパーとして数多くの名作を残した「不可思議/wonderboy」さんは、

あくまで詩の朗読を目的とし、韻を踏むことをあまり重視しない自身のラップスタイルを、

「ポエトリーラップ」

と呼称していたことがありますが、

今一般に言われるポエトリーリーディングアーティストのスタイルは、

正確にはラップ調の「ポエトリーラップスタイル」であることが多いです。

今回の記事の題名をポエトリーラップではなくポエトリーリーディングとしたのは、

ポエトリーラップという名称があまり浸透してないため、分かりやすさを重視した事もあります。

ポエトリーリーディングの文化はラップだけに限定されないので、

当然ラップではない形のポエトリーリーディングを行っているアーティストもいます。

有名どころではamazarashiというアーティストさんの楽曲の中で、

いくつかポエトリーリーディングを主にしたものがありますが、

それらはラップ形態ではなく、より朗読チックなテンポ感や節回しをしています。

もしポエトリーリーディングをラップ調でしか聞いたことがないという人がいたら、

このあとラップ調でないポエトリーリーディングの曲も紹介するので、

そちらの曲を是非聞いてみてください。

ポエトリーラップとは少し違う魅力を発見できると思いますよ!

ポエトリーリーディング・ポエトリーラップの音楽性って?

では、具体的にポエトリーリーディングの音楽性とはどのようなものでしょうか。

既に説明した通り、ポエトリーリーディングにもラップ調なものとより詩の朗読寄りなものがあるなど、

表現の方法さえポエトリーリーディング内で多岐にわたります。

なので音楽性をポエトリーリーディング全体として捉えるのは少し強引かもしれませんが、

それでもポエトリーリーディング全体に共通している特徴としては、

詩を音に乗せるという形式なため、メロディに合わせて歌詞を削ったり、音によって余計な情報が歌詞に乗ることがないため、

アーティストの伝えたいことを余さず生々しい熱量で伝えられるということや、

語りかけるように、訴えるように歌えるので、言葉の力をそのまま聞き手に届けることが出来、

その結果として詩が心に直接響きやすいという特徴があります。

他にもポエトリーラップというカテゴリー内で共通している特徴に、

等身大の自分を歌った詩が多い、ということがあります。

身なりに関しても、HIPHOPの有名アーティストたちのようにいかつい感じではなく、

どこにでもいそうな人、という印象な外見のアーティストが多いです。

筆者が思うにこのどこにでもいそうな外見というのが、

聞き手と歌や詩がリンクし共感する上で効果的に働いているのではないかと思います。

とにかく、ポエトリーリーディングの音楽性は心に響く生々しい熱量こそが魅力です。

また、ポエトリーリーディングには人の心を元気づけたり、逆に抉ることすらできるほどの言葉の力があるのです。

ポエトリーラップはラップ?ラップじゃない?

いまやポエトリーリーディングという文化のメインジャンルとなったポエトリーラップですが、

ポエトリーラップについてよく激論が交わされるトピックがあります。

それは、ポエトリーラップは果たしてラップなのか?ということ。

この議題について否定派と肯定派が戦ってる様をうんざりするほどYoutubeのコメント欄でよく見ます・・・

え、ポエトリーラップって名前なのにラップじゃないことなんてあるの?と思うかもしれませんが、

否定派の意見としては、韻を踏まない以上ラップではない、という考えが多く、

一方肯定派の意見は、リズミカルに言葉を並べているならラップの一部だ、という考えが多いようです。

これに関してはまだまだポエトリーラップが生まれて間もない文化である以上正解のない議論です。

筆者的にもポエトリーラップがラップか否かに言及するつもりはありませんが、

ポエトリーラップを貶める目的だけで批判的な意図をもってこの議論を焚きつける方も一定数います。

特にYoutubeの楽曲のコメント欄などでよく見ますが、ポエトリーラップという分野が固まり切っていない以上、

まだまだ結論の出ない話なので、必要以上に反応しないようにしましょう。

ポエトリーリーディングのオススメアーティスト

ここからは筆者オススメのポエトリーリーディングアーティストを紹介します。

ポエトリーラップメインですが、一部ラップ調でないポエトリーリーディングも紹介したいと思います。

それでは早速見てみましょう。

不可思議/wonderboy

最初に紹介するのはポエトリーラッパーといえばこの人、と名前を挙げられることも多い、

夭折のラッパー「不可思議/wonderboy」です。

夭折、と言った通り不可思議/wonderboyさんは24歳の若さで亡くなってしまった故人です。

亡くなられたのは2011年のことですが、その後も彼の音楽は評価され続け、

2021年現在、彼の代表曲となった「Pellicule」は1400万回再生を記録しています。

些細な日常を歌っているのに、その内側には溢れんばかりの苦悩と切迫感、

そして燃えるようなまぶしいほどの生命力を秘めている彼の音楽は今も人を魅了し続けています。

是非ライブ会場で彼の歌声を聞いてみたかった、そう思わせてくれるアーティストです。

代表曲Pelliculeももちろん素敵な作品ですが、筆者的には「世界征服やめた」という曲がとても好きです。

頭の朗読部分や、叫び声のような歌は人を選ぶかもしれませんが、

直球で心に刺さる詩と叫ぶような歌声の圧倒的なパワーが聞き手に強く訴えてきます。

Pelliculeを聞いて良いと思える人は是非世界征服やめたも聞いてみてください。

「不可思議/wonderboy」というアーティストの熱量をきっと感じ取れるはずです。

「Pellicule」はこちらの「ラブリー・ラビリンス」というアルバムの9曲目に、

「世界征服やめた」はこちらの「さよなら、」の8曲目に収録されています。

ちなみにこの「世界征服やめた」には2バージョンあります。

一つは上で紹介しているfeat.daokoさんバージョン(daokoさんは米津玄師さんと打上花火歌ってたあのdaokoさんです)

もう一つのバージョンは、やくしまるえつこ率いる相対性理論というバンドの「バーモント・キッス」という楽曲に乗せてラップしているバージョン。

個人的にはやくしまるえつこさんが好きなのでバーモント・キッス版の方が好きなのですが、

調べた限りではバーモンドキッス版の音源は売られていない模様?(違ったらすみません)

どちらのバージョンもそれぞれ最高なので是非聞き比べてみてくださいね!

神門

続いて紹介するのは日本屈指のポエトリーラッパー「神門」です。

髪型は坊主、優しそうな顔立ちで好青年な外見ですが、

そんな彼の口から放たれる重く、現実味を帯びた深いリリックが魅力です。

筆者がポエトリーリーディング・ポエトリーラップという文化にハマったきっかけのアーティストでもあります。

これまで数多くの楽曲をリリースしており、様々なテーマで歌ってきた神門さんですが、

中でもオススメなのは自分の内面や経験を歌った曲。

その中で筆者一番のオススメなのが「夢をあきらめて現実を生きます」です。

夢を追う事の難しさや、現実と向き合っていく辛さを知ったことのあるすべての夢追い人に刺さる曲です。

もう一曲、「Pellicule」も紹介しておきます。

こちらは亡くなった不可思議/wonderboyに向けたカバー曲で、

友を悼む切実な歌詞は、大切な人を亡くした痛みを知るすべての人が共感出来ます。

どちらも動画は公式からは出ていないので紹介できませんが、

各種配信サイトでも配信されているので是非探して聞いてみてください。

「夢をあきらめて現実を生きます」は「苦悩と日々とど幸せ」の12曲目に、

「Pellicule」は「上弦下弦」の5曲目に収録されています。

MOROHA

続いて紹介するのは2人組ラップグループ「MOROHA」です。

MCアフロとアコースティックギター担当のUKからなるMOROHAは、

今、飛ぶ鳥を落とす勢いで音楽界を駆けあがっている大注目アーティストです。

ポエトリー分野はこれまであまり世間に浸透していませんでしたが、

MOROHAはメディア出演等を多く行っており、音楽をあまり聞かない層にも知られつつあります。

筆者が思うに、これからポエトリーリーディングが音楽のメインジャンルになるとしたら、

それはMOROHA発になるんじゃないかなと思います。

そんなMOROHAの曲の中でも高い支持率を得ているのがこの「革命」です。

居酒屋で語り合うワンシーンから始まる革命の歌は心の弱い部分に直接刺さるような熱があります。

他にもオススメな曲として「Tomorrow」という曲を紹介したいと思います。

後悔がテーマの一つになっている「tomorrow」、心が痛くなるほどに刺さる曲です。

MOROHAの紡ぐ音楽は決して楽しくワクワクするような音楽ではありません。

ただ、心の真ん中をグッとつかまれるような熱さをもたらすだけです。

もう一度立ち上がるため、本気になるための熱を求めている方はぜひMOROHAを聞いてみてください。

「革命」は「MOROHA II」の2曲目に、

「tomorrow」は「MOROHA III」の7曲目に収録されています。

野狐禅

ここからはポエトリーラップではなく、ポエトリーリーディング全体のオススメのアーティスト紹介です。

「野狐禅」はボーカルギター竹原ピストルとキーボードコーラス濱埜 宏哉の2人組フォークバンドです。

1999年結成、2009年解散後、それぞれソロ活動を行っています。

竹原ピストルさんは「よー、そこの若いの」などのヒット曲で有名なのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

濱埜 宏哉さんもピアノ弾き語り、サポート、DJ、執筆など様々活動していらっしゃいます。

野狐禅は様々なアーティストに影響を与えており、前述の「MOROHA」や、

後述の「amazarashi」のボーカル秋田ひろむさんもファンを公言しています。

そんな野狐禅のおすすめ曲は「自殺志願者が線路に飛び込むスピード」と「ぐるぐる」です。

言葉を詰め込み吐き出すような歌唱、感情をぐちゃぐちゃにかき乱されるような熱量の歌詞、

人間味の塊のようで、それでいてしっかりとキャッチ―な楽曲にはただただ感嘆させられます。

「自殺志願者が線路に飛び込むスピード」と「ぐるぐる」は「野狐禅 LAST LIVE at 札幌KRAPS HALL」の13,14曲目に収録されています。

え、ライブ盤?と思われるかもしれませんが、野狐禅の熱を感じるならライブ盤がオススメです。

amazarashi

最後に紹介するのは「amazarashi」です。

amazarashiはギターボーカルの秋田ひろむとキーボードコーラスの豊川真奈美の2人組ロックバンドです。

作詞作曲を手掛ける秋田ひろむさんは前述の野狐禅のファンを公言している他、

不可思議/wonderboyさんのドキュメンタリー映画にコメントを寄稿するなどしていらっしゃいます。

どこか退廃的な印象を受ける楽曲が特徴のamazarashi。

ポエトリーリーディング主体のバンドではないですが、それでも多くのポエトリー曲を出しています。

今回オススメの曲として紹介したいのは「空に歌えば」です。

空に歌えばではラスサビ前でポエトリーリーディング要素が入っています。

ポエトリー要素がない曲でオススメなのは「隅田川」です。

どちらの曲も秋田ひろむさんの特徴的な声質と抜群の表現力によって聞き手を魅了してくれます。

上記の通り秋田ひろむさんは様々な文学作品や音楽に影響を受けているそう。

amazarashiに興味を持った方は秋田ひろむさんの原点に迫ってみるとより楽曲を深く理解できると思いますよ。

「空に歌えば」は「地方都市のメメント・モリ」の5曲目に、

「隅田川」の普通のバージョンは「爆弾の作り方」の5曲目に、

上の動画のようなアコギ伴奏のバージョンは「あまざらし 千分の一夜物語 スターライト」の4曲目に収録されています。

まとめ

ここまでポエトリーリーディングについてやオススメアーティストを紹介してきました。

ポエトリーは人を選ぶ表現方法ではありますが、その分ハマる人にはとことんハマる分野です。

明日頑張る活力を得るためにもポエトリーリーディングを聞いていきましょう!

今回紹介したアーティストも含む多くのポエトリーリーディング曲をまとめて聞きたい方は、

定額音楽配信サービスのAmazon Prime Musicがおすすめです

好きなアーティスト全部のアルバム買うと高いですからね・・・

ちなみに私はAmazon Music Unlimitedを使っています(プライムのアップグレード版です)。

Amazon Prime Musicの方だとないアルバムもあるので・・・

といったところで今回はここまで。
ここまでご覧いただきありがとうございました!

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