みなさんこんにちは!
今回解説していくのは、意外と奥深いエレキギター弦の世界です。
太さ、種類、巻き方ごとの特徴、おすすめのギター弦を徹底的に紹介します!
「どのギター弦を選べばいいのかわからない」
「今まで使ってきたギター弦から心機一転変えてみたい」
そんな方々に向けて細かく解説していくので、是非最後まで読んでみてくださいね!
それでは早速見てみましょう!
弦の太さの特徴
弦の太さ(ゲージ)の組み合わせは様々ありますが、基本的には
- Super Light
(一弦から六弦まで.009 .011 .016 .024 .032 .042インチ) - Light
(一弦から六弦まで.010 .013 .017 .026 .036 .046インチ) - Heavy
(一弦から六弦まで.012 .016 .024 .032 .042 .054インチ)
この三種類がメインになります。(太さは同じでもブランドによってはLightがRegularという名前だったりします。インチを要チェック!)
この他にもCustomと呼ばれる一部弦の太さが違うブランドオリジナルの組み合わせがありますが、
Customは上記の三種類の性格を少し味付けした程度の差なので、
この三種類の特性をしっかりと知っておけばどんな組み合わせでも一目で使い道が分かると思いますよ!
それではそれぞれの特徴を見ていきましょう!
Super Lightゲージ
基本的な三種類の中で一番細いゲージです。
一番細いだけあってテンション(張力)が一番弱く、とても押さえやすいです。
また、弦が細く弱い力でも鳴るので柔らかくまろやかな印象の音を出せます。
その一方で、細いための欠点として「弦が切れやすい」というものがあります。
なので、
- 弦を弾く力が強い人
- ギター弦にあまりお金を掛けたくない人
にはオススメできないかもしれません。
逆に
- 弦を押さえる力が足りなくてバレーコードが鳴らない人
- 静かなアルペジオなどの甘い音が求められる表現を多用する人
- 指が痛くて練習が続かない初心者の人
にはオススメのゲージです!
Lightゲージ
最も標準的なゲージです。
ちなみにブランドによってはレギュラーとも呼ばれます。
このゲージの特徴ですが、先ほど紹介したSuper Lightと後ほど紹介するHeavyの真ん中という表現が一番です。
よく言えばなんにでも対応できますが、反面何かに特化しているわけではないので、
やりたい音楽が明確に決まっている人はあまり選ばないゲージでもあります。
ただ、どんなジャンルの演奏にも対応できるのは明らかな利点です。
他にも、Heavyゲージは太くて指が痛いけどゴリゴリのロックがやりたい!なんて時にも使い勝手がいいですね。
なので、
- 色々なジャンルの演奏を行っている人
- ヘヴィーなロックをやりたいけど指には優しくしたい人
- 対応力を重視する人
にはオススメできるゲージだと思います!
ちなみに私もこのゲージを愛用してます!
Heavyゲージ
上記の三種類の中で最も太いゲージです。
Super Lightは柔らかくまろやかな音と言いましたが、Heavyはその反対で重くてキレのある音です。
ヘヴィーロックのようにパワーコードを鋭く刻んだり強く歪ませるサウンドと相性がばっちりです!
ただ、使うとわかりますが明らかに指への負担が大きくなります。
正直めっちゃ痛いです笑(私の指先が弱いのもあるでしょうが・・・)
なので、
- 深く歪ませて弾きたい人
- ヘヴィーロックのようなパワーコードを鋭く刻む曲を弾く人
で、なおかつ、
- 指の痛みに我慢できる人
- 指先が強い人
この条件を満たせる人にオススメです!
弦の素材の特徴
続いては弦の素材の解説です!
弦の素材はニ種類+コーティング一種類が主流です。
- ニッケル
- ステンレス
- コーテッド
この三つですね。
それでは解説していきましょう!
ニッケル
一番ポピュラーで伝統のある素材です。
エレキギター弦に迷ったらこれ!と言われる定番ブランド「DADDARIO ( ダダリオ )」の弦もニッケルですね!
サウンドは癖がなく、手触りもなめらかなので演奏時に違和感を感じることはまずないでしょう。
そして何よりも値段が安いのが嬉しい所です!
ステンレス
ステンレスはニッケルよりも硬く、サビに強く耐久力があるのが特徴です。
シャープで高音に強く、音の伸びがいいですね。
弦が硬いのでカッティングにも向いていると言えるでしょう。
値段的にもそんなにニッケルと変わらないので手に取りやすいと思います!
コーテッド
コーテッドは弦を極薄の皮膜でコーティングした特殊な弦です。
ステンレスは耐久性が良いと言いましたが、コーテッドはその何倍も耐久力があり、三か月から半年ほど弦が持ちます。
コーティングによって弦を張った直後のテンション、サウンドを保つことができるので、
サウンドがくすんでくるのを防ぐことができ常にブライトなサウンドを楽しめます。
またコーティングによって弦の滑りがいいので、演奏性にもいい影響があります。
ここまではいいことづくめなのですが残念なこととして、
弦一本一本をコーティングしている分値段が高いです(ニッケル、ステンレスの三倍ほど)。
もちろんニッケルやステンレスの弦は1~2か月ほどで交換するので、
しっかりと三か月から半年使えば値段はほぼ一緒です。
なので、丁寧に弦の手入れをする人にはオススメな弦素材です!
弦の巻き方の特徴
これは意外と知られていませんが、ギター弦には二つの巻き方があります。
- ラウンドワウンド
- フラットワウンド
この二つです。
弦の巻き方くらいではなにも変わらなそうなものですが、
実際にはサウンドに大きな違いが生まれます。
ということでここからはその二つの違いを解説していきます!
ラウンドワウンド
ラウンドワウンドは最も一般的な巻き方です。
というかほぼすべてのギター弦はこの巻き方なので、
よほどのマニアの方以外はこの弦しか使ったことがないと思います。
巻線の断面が丸く、ザラッとした感触なのが特徴ですね。
サスティンが良く、倍音が良く出るのでコード演奏に適しています。
フラットワウンド
こちらは激レアの弦ですね。
巻き線の断面が平坦で、滑らかな感触です。
ジャズギタリストに愛用されていて、
サスティンや倍音成分が抑えられて、とにかく甘い音を出すことに主眼が置かれている印象です。
店頭ではあまり見かけない印象ですが、DADDARIOからJAZZシリーズとして販売されているので試してみたい方は是非一度手に取ってみてください。
案外ロックにも合うかもしれませんよ!
オススメのエレキギター弦
ここまでエレキギター弦の太さ、素材、巻き方の特徴を説明してきましたが、
ここからは筆者おすすめのエレキギター弦を紹介していきたいと思います。
自分じゃ何がいいか判断できない!という方は是非参考にしてみてください!
それではいってみましょう!
迷ったらこれ!:DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL110 XL Nickel Round Wound Regular Light
定番中の定番、DADDARIO ( ダダリオ ) の「EXL110 XL Nickel Round Wound Regular Light」です。
癖がなく王道のサウンドに、滑りがよく弾きやすい演奏性の良さと何をとっても高水準にも関わらず値段も安い。
まさに迷ったらこれ!と太鼓判を押せるオススメの弦です!
プロギタリストの中でも人気が高く、あのレッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョンフルシアンテもこの弦を愛用しています。
とりあえず迷ったらこれを選べば間違いないと思います!
ロック演奏のお供に!:ROTOSOUND ( ロトサウンド ) / BS10 BRITISH STEELS Regular
続いてはロック演奏の心強い味方、ROTOSOUND ( ロトサウンド ) の「BS10 BRITISH STEELS Regular」です!
ステンレス製弦の本商品はクリアで明るいサウンドが特徴で、
一度聴いたら忘れないほどにパンチあるサウンドが多くのギタリストの心をつかんでいます。
あの伝説のギタリスト、ジミヘンドリクスもこの弦を愛用していたそうです。
すこし弦が硬く抵抗を感じるかもしれませんが、
確かなグリップ感が演奏をサポートしてくれるのですぐに慣れることができると思いますよ!
ヘヴィーロックでガンガンギターを弾き倒したい方にオススメです!
Jazzならこれ!:DADDARIO ( ダダリオ ) / ECG24 XL Chromes Flat Wound Jazz Light
続いてはJazzギタリストにオススメ、DADDARIO ( ダダリオ )の「ECG24 XL Chromes Flat Wound Jazz Light」です!
ステンレス・スチール・フラットワウンド弦のこちらは、Jazzにぴったりの温かくまろやかなサウンドで、
滑らかなタッチフィーリングを実現しているので演奏性も抜群です。
Jazzを本気で極めたい!という方はぜひ検討してみていただきたいおすすめ弦です!
筆者オススメ!:ELIXIR ( エリクサー ) / POLYWEB Light #12050
最後に紹介するのは筆者イチオシ、ELIXIR ( エリクサー )の「POLYWEB Light #12050」です!
POLYWEB(ポリウェブ)コーティングを施したこちらの弦はとにかく耐久力があり、半年くらいまでなら使い続けられます。
いつまでもブライトな音色と、耳障りなフィンガーノイズを抑えたスムーズな感触は、
一度この弦を使うとほかの弦には戻れないほどです!
少し値段は高いですが、長く使えば結果的に他の弦よりもお得になります。
弦替えの頻度が低いのはギターにも優しいのでまさに良いことづくめです。
いままでコーテッド弦を使ったことがない人もきっと満足できる素晴らしい弦なので、
是非一度この機会に試してみてはいかがでしょうか!
加工が違う別タイプもあります。
演奏感が違うので、人によっては別タイプの方が好きかもしれません。
まとめ
ここまでエレキギター弦の太さ、素材、巻き方毎の特徴を紹介してきました。
ここまで見ていただいた方は分かってもらえたと思いますが、ギター弦の世界は本当に奥深いです。
この記事を書いた自分が言うのもなんですが、
文章を読むだけではなく実際に使ってみないと分からないこともたくさんあります。
なので是非皆さんには沢山の弦を試し、自分の理想の6本を探してもらいたいと思います!
その過程で少しでもこの記事や紹介したおすすめギター弦が参考になったら嬉しいです!
それではよいギターライフを!
ここまでご覧いただきありがとうございました!